中津瀬忠彦   なかつせただひこ
 滋賀県大津市に生まれる。幼少時に父母を失い、祖母の郷里の岡山に移る。昭和11(1936)年に岡山師範学校を卒業する。同校在学中から中山巍、須田国太郎に師事し、同13(1938)年、独立美術協会第8回展に初入選。県下の小学校に勤めながら制作を続けるが、戦後同22(1947)年に退職し、画業に専念するようになる。翌年独立美術協会展で独立賞受賞、同25(1950)年に同会会員となる。同33(1958)年に渡欧し、翌年サロン・ドートンヌに入選した。同38(1963)年には安井賞候補にも選ばれるなど活躍したが、同48(1973)年に交通事故のため57歳で急逝した。
 
「シアトル」油彩10号