桑重儀一  くわしげぎいち
 明治16年岩国市生まれ。 東京美術学校を卒業後、アメリカカリフォルニア州立大学の美術科に特待生として渡り、その後パリのジャン・ポール・ローランスに師事。当時のパリには絵画を学ぶ画家の卵が沢山おり、藤田嗣治もその一人、島崎藤村や与謝野鉄幹なども同時期にパリに学んだ人で、日本人留学生たちは集まって食事をしたり、芸術談義を交わしていたのではないかと思われる写真が残っている。昭和6年帝国美術院会員となる。太平洋美術学校で後進の指導に当たる。
 
油彩6号